Wizards of the Coastは2026年9月11日、MTG Arenaにおける「Alchemy(アルケミー)」フォーマットを2027年2月2日に終了すると正式発表しました。
あわせて、2026年9月22日には200枚を超える再調整済みのテーブルトップ版カードを、本来の紙版と同じ性能へ戻すことも発表されています。
この変更に伴い、HistoricとBrawlでは新たな禁止カードが設定されます。本記事ではWizards of the Coastの公式発表をもとに、Alchemy終了までのスケジュールと環境変更を整理します。
MTG ArenaのAlchemyが2027年2月2日に終了
Wizards of the Coastは、2027年のStandardローテーションにあわせてAlchemyフォーマットを終了します。
終了予定日は2027年2月2日で、同日からAlchemyに関連する以下のプレイ環境がMTG Arenaから削除される予定です。
- Alchemy Play
- Alchemy Ladder
- Alchemy Constructed
- Alchemy Direct Challenge
- Alchemy関連イベントのBest-of-Three版
Alchemyは2021年にMTG Arena向けのデジタル専用フォーマットとして設計されましたが、約5年間の運用を経て役割を終えることになります。
「Alchemy: Reality Fracture」が最後のAlchemyセットに
2026年10月13日にリリース予定の「Alchemy: Reality Fracture」が、MTG Arenaで予定されている最後のAlchemyリリースとなります。
Alchemy終了に向け、過去の「Into the Future」デッキを使用する大規模な構築済みデッキイベントなど、送別イベントも予定されています。
Alchemy専用カード自体は削除されない
Alchemyフォーマットは終了しますが、これまで登場したデジタル専用AlchemyカードそのものがMTG Arenaから削除されるわけではありません。
デジタル専用カードは今後も、対応する以下のフォーマットで使用可能です。
- Historic
- Timeless
- Brawl
- Competitive Brawl
またWizards of the Coastは、これらデジタル専用カードについて、必要に応じて今後も禁止や再調整を行う可能性があるとしています。
9月22日に200枚超の再調整カードを元の性能へ戻す
Alchemy終了に向けた大きな変更のひとつが、MTG Arena独自に再調整されていたテーブルトップ版カードの扱いです。
2026年9月22日、200枚を超える再調整済みカードについて、MTG Arena上でも紙のMagic: The Gatheringと同じ元のカード性能へ戻されます。
これにより、Arena独自の能力・コスト調整が適用されていた多数のカードが、テーブルトップ版と同じ挙動になります。
Historicで5枚が新たに禁止
再調整カードを元に戻すことで一部カードのパワーレベルが大きく変化するため、Historicでは同じ9月22日から新たな禁止カードが設定されます。
- Galvanic Discharge
- Guide of Souls
- Nadu, Winged Wisdom
- Sorin, Imperious Bloodlord
- The One Ring
特にHistoricをプレイしている場合は、9月22日以降にこれらのカードを使用できなくなる点に注意が必要です。
Brawlでは「Nadu, Winged Wisdom」が禁止に
Brawlでは「Nadu, Winged Wisdom」が新たに禁止カードへ指定されます。
一方、TimelessとCompetitive Brawlについては、今回の変更に伴う禁止カードの追加はありません。
変更スケジュールまとめ
| 日付 | 変更内容 |
|---|---|
| 2026年9月22日 | 200枚超の再調整カードをテーブルトップ版と同じ性能へ変更 |
| 2026年9月22日 | Historic・Brawlの新しい禁止カード指定を適用 |
| 2026年10月13日 | 最後のAlchemyセット「Alchemy: Reality Fracture」リリース |
| 2027年2月2日 | Alchemyフォーマット終了 |
なぜAlchemyは終了する?
Wizards of the Coastによると、Alchemyが設計された2021年当時と比べ、MTG Arenaを取り巻く環境が大きく変化したことが理由のひとつです。
当時はStandard以外のカードを受け入れるフォーマットが少なく、新しいカードコンテンツを追加する手段としてAlchemyが重要な役割を担っていました。
しかし現在はHistoricやTimeless、Brawlなど複数のフォーマットが存在し、年間にリリースされるカードセットも増えています。
こうした状況を受け、今後は新セットやBrawlなど成長しているフォーマットへ開発リソースを集中すると説明しています。
紙のMTGの禁止改定ではない点に注意
今回発表された変更は、基本的にデジタル版「MTG Arena」に関するものです。
HistoricやBrawlなどArena独自フォーマットの禁止カード変更であり、Standard・Modern・Pioneerなど紙のMagic: The Gathering全体に対して同じ禁止指定が行われたという意味ではありません。
特に「The One Ring」や「Nadu, Winged Wisdom」など有名カードの名前が含まれているため、紙版のルール変更と混同しないよう注意が必要です。
MTG Arenaプレイヤーへの影響
今回の変更で直近もっとも影響が大きいのは、9月22日に実施される200枚超のカード性能変更です。
Historicなどで再調整版カードを利用しているデッキは、カードが元の性能へ戻ることでデッキパワーや構築内容が変化する可能性があります。
さらにHistoricでは5枚が禁止されるため、該当カードを採用しているデッキは9月22日以降の再構築が必要です。
一方、Alchemyフォーマット自体の終了は2027年2月2日なので、すぐに利用できなくなるわけではありません。
まとめ
- Alchemyフォーマットは2027年2月2日に終了
- 「Alchemy: Reality Fracture」が最後のAlchemyリリース
- デジタル専用Alchemyカード自体は今後も一部フォーマットで使用可能
- 2026年9月22日に200枚超の再調整カードを元の性能へ戻す
- Historicでは5枚を新たに禁止
- Brawlでは「Nadu, Winged Wisdom」を禁止
- 紙のMTG全体の禁止改定ではなく、MTG Arenaを中心とした変更
Alchemyの終了だけでなく、200枚を超えるカードの再調整解除と禁止カード変更が同時に発表されたため、MTG Arenaの環境にとって大きな転換点となります。
HistoricやBrawlをプレイしている場合は、まず2026年9月22日の変更内容を確認し、使用デッキへの影響をチェックしておきましょう。
情報源
- Wizards of the Coast「MTG Arena State of the Formats 2026」(2026年9月11日公開、2026年9月13日確認)

