トレーディングカード鑑定大手のPSAは2026年9月9日、新しい鑑定サービス「Standard」を9月14日から開始すると発表しました。
Standardの料金は1枚84.99ドルで、鑑定完了までの目安は100~110営業日。さらに9月15日からは、欧州のコレクターがドイツ・フランクフルトのPSA拠点へ直接提出し、現地で鑑定を受けられるようになります。
今回の発表ではStandardの追加だけでなく、既存サービスの名称変更やExpressの価格改定も実施されます。本記事ではPSA公式発表をもとに変更点を整理します。
PSAが新サービス「Standard」を9月14日から開始
PSAが新たに開始する「Standard」は、従来より比較的利用しやすい価格帯を目的とした鑑定サービスです。
| 項目 | Standard |
|---|---|
| 開始日 | 2026年9月14日 |
| 料金 | 1枚84.99ドル |
| 納期目安 | 100~110営業日 |
| 最大申告価値 | 1,400ドル |
PSAはStandardについて、カードの価値・料金・納期のバランスを取った新しいサービスレベルと説明しています。
Value・Bulkは引き続き受付停止
注意したいのは、新しいStandardが従来のValueサービスを置き換えるものではない点です。
PSAによると、Value系サービスは引き続き一時停止中です。Standardの注文は、すでに受け付けているValue・Bulk案件の後に処理される予定です。
PSAは今後、バックログや鑑定処理能力、需要の状況を確認しながら、停止しているサービスを段階的に再開する方針を示しています。
PSAが欧州フランクフルトで現地鑑定を開始
今回の発表では、欧州におけるPSAの鑑定体制にも大きな変更があります。
2026年9月15日午前0時1分(中央ヨーロッパ時間)から、EU圏のコレクターはPSAへ直接カードを提出し、ドイツ・フランクフルトの施設で現地鑑定を受けられるようになります。
フランクフルト拠点では、カードだけでなく、サイン入りカード、チケット、未開封パックなどについても、世界で提供されているPSAの各サービスを利用できると案内されています。
これまで米国などへの国際発送が必要だった欧州ユーザーにとっては、配送コストや輸送時間、国際物流上のリスク軽減につながる可能性があります。
Regularは「Priority」へ名称変更
PSAはグローバル展開にあわせ、一部サービスレベルの名称も変更します。
| 旧名称 | 新名称 | 料金 | 納期目安 | 最大申告価値 |
|---|---|---|---|---|
| Regular | Priority | 109ドル | 80~90営業日 | 2,100ドル |
| Walk-Through | Premier | 849ドル | 17~20営業日 | 14,000ドル |
サービス内容を確認する際は、今後は新名称で表示される点に注意が必要です。
Expressは279ドルへ値上げ
Expressについては、2026年9月9日から料金が279ドルへ変更されました。
PSAは、Expressの需要が処理能力を上回るペースで増えているため、現在の30~40営業日という納期目安を維持する目的で価格を調整したと説明しています。
Expressの最大申告価値は3,500ドルで変更ありません。
なお、すでに受付済み・進行中の注文については今回の価格変更の影響を受けず、申し込み時の条件が適用されます。
PSAのバックログは約990万点まで減少
PSAは今回の発表の中で、現在の世界全体のアクティブなバックログが約990万点まで減少したことも明らかにしています。
同社は2026年5月に2億ドル規模のインフラ投資を発表しており、その結果、前年と比較して世界全体の処理能力が40%増加したとしています。
さらに、2026年7月には米国テキサス州プレイノに新しい鑑定施設を開設。今回フランクフルト拠点が加わることで、PSAのグローバル鑑定施設は6拠点となります。
日本のPSA利用者への直接的な影響は?
今回発表された欧州での現地鑑定開始は、主にEU圏のユーザーを対象としたものです。そのため、日本国内からPSAへ提出するユーザーの受付方法が今回の発表によって直接変更されたとは確認されていません。
一方で、Standardサービスの新設や処理能力拡大はPSA全体の鑑定体制に関わるため、今後の日本向けサービスや納期にも影響する可能性があります。
ただし、日本向けサービスの価格や受付条件が変更されると公式発表されたわけではないため、現時点で断定することはできません。
PSA鑑定を検討している人が確認すべきポイント
- Standardは9月14日開始
- 料金は1枚84.99ドル
- 納期目安は100~110営業日
- 最大申告価値は1,400ドル
- Value・Bulkサービスは引き続き受付停止
- Expressは279ドルへ値上げ
- RegularはPriorityへ名称変更
- Walk-ThroughはPremierへ名称変更
特に高額カードを鑑定へ出す場合は、単純な鑑定料金だけでなく、最大申告価値や納期、カードの現在価格を確認したうえでサービスを選ぶことが重要です。
まとめ
PSAは2026年9月9日、新しい「Standard」鑑定サービスの導入と、欧州フランクフルトでの現地鑑定開始を発表しました。
- Standardは2026年9月14日開始
- 料金84.99ドル、納期目安100~110営業日
- EU圏では9月15日からフランクフルトで現地鑑定開始
- Expressは279ドルへ価格改定
- Regular・Walk-Throughのサービス名称も変更
- PSAの世界全体のバックログは約990万点
PSAは現在、鑑定能力を拡大しながら停止中のサービスを段階的に戻す方針です。今後ValueやBulkなどのサービスが再開される可能性もあるため、PSAを利用するコレクターは公式発表を引き続き確認しておきたいところです。
情報源
- PSA公式「PSA Opens New Standard Service Level and Begins Grading in Europe」(2026年9月9日公開、2026年9月10日確認)
- PSA Official Article Library(2026年9月10日確認)

